2008-01-01から1年間の記事一覧

遠ざかる夢

吉祥寺で重ねていく日々はいま週の半分になっていて週末こそ居るものの路線の向こう側の結露しまくってる狭いマンションへ半ば逃げ込むように部屋着を置きこちらには27センチサイズのソックスとポリエステルのストライプシャツをキープし24時間抱き合うよう…

ゆがむシンメトリー、はにかむ闇

最近ipodをnanoから普通のやつに変えた。とはいっても王子のお下がりを貸してもらっているだけなのだけど。容量が増えたってアイモカワラズ堀込兄弟の曲ばっかりなのはもう誰もが呆れ顔。あきらめ気分。キリンジのデビュー10周年アニバーサリーイベントも12…

揺れぬシンメトリーな半流動体

酔うたびにキスばっかしするあなたの描くデッサンは実物とずいぶんかけ離れたフォルムであたしはそれを見るたびにどうしても苦笑いが止められずあなたに悟られないよう改札口の柱の裏に古い息をフゥと捨て去り一回まばたきしてから朝の空気を肺に入れなおす…

お湯割りとジンジャ―・ビール

妹の娘が七五三だからと婚家に招ばれたパーティー前日実家に戻ると冷蔵庫にあるものしか出さないヨと言いながらも母ひとりでは食べなそうなガーリック味のチキンソテーやトマトや炊き込みごはんをホクホクと出してきて不肖の長女はウコンの力を手渡しながら…

生きていてもいいですか?「いいんです」

80年代和洋ポップス有線流れる地下の立ち飲み屋によしゃアいいのに吸い込まれダウンジャケット姿でキンキンの生とお門違いヘルシィおひたし乾杯のち金欠麻痺して杯かさね我の重みかかり痺れる足裏の感覚でかろうじて浮世に踏みとどまる哀れな独身アラフォー…

酒とミルクの境目は

自分がはじめて酒を意識して飲んだのは、小学校六年の確か正月。大人の手のひらにすっぽり収まるあの大きさの、ビール会社のロゴが安っぽく刻まれたコップで、ほんの三分の一。 にがいっ! もう一生飲まない! そうやって顔をしかめ、周囲の大人たちを大いに…

千年紀末に雨が降る

夏の攻め気な大粒夕立とは明らかに違う雨が降っている。 染めたてのデニムな色した夕方の風にゆらゆら揺れ、ひょろりと生っちょろい蛍光のあかりに透かされた雨粒。夏なら物悲しいが、秋なら悪くない。あらゆるものが憂鬱に染まる時期だから大いに許される、…

無風の構内で無心に酒を飲む

JR新宿駅東口改札を抜け、いつもひどい人混みを掻き分け地下鉄丸の内線の階段を下りる手前、ペラペラレーヨンのブラウスやLサイズスカートを1000円均一で売るような出店と立ち食い蕎麦屋に挟まれたところに「BERG」はひっそりとある。キャッシュ&デリバリー…

あたし病人、年齢不詳。(9/27PM9:00追記)

なんだかんだで、今日一日をケータイ小説界隈を知ることに費やしてしまった。新しいものは魅力的だが毒もきつい。午後から発熱、ノドが腫れてゴハンが食べられない。テレビの音も鼓膜を刺されるようできつい。いま、ベッドに臥し、薬が効くのを漫然と待ちな…

あたし尼、86歳。

あの瀬戸内寂聴氏が、素性を伏せてケータイ小説を連載していたという。全然知らなかった。ぱーぷる「野いちご」 http://no-ichigo.jp/read/book/book_id/89873 「子宮作家」とまで揶揄された氏の面目躍如となったのかどうか。執筆前「わたしにも書けると思っ…

ケータイ小説の文章量と画面スクロールでかかる右手への負荷

こんな短い文章でも表示ギリギリラインなケータイ「小説」。これをどう克服するか? スタンダードな物書き魂を持っている者なら、それなら思いをギュッと詰め込んで簡潔にすればいい、と考えるはずだ。短歌や俳句のように痛みを覚えながら、ギュッと。現在ベ…

「あたし彼女」化するツールを使ってみたけど

ケータイ小説大賞とかいうコンテストのグランプリ受賞者の、ある種破壊的な文体を模倣できるツールができたと知って、ちょっと試してみたくなった。 短い文章をデッチあげて、本文にタグを入れ込んで、ポチっとな。 「あたブロ変換」というボタンを押すと、…

わたくし主婦、59歳。

わたくしは主婦、59歳。夫はもうすぐ定年退職、娘もお嫁に行って、お金だってあるけど、 このごろ全然楽しくない。なんでかしら。恋、そうねこのごろトキメキがない。 ヨン様にも飽きたし、氷川きよしって感じじゃないし。 いままでがんばってきたんだから、…

お金がなくたっていいじゃない?

限界なんて爆破だ。たぶんあなたが最後の触媒。

トーキョー★パラディーゾ(仮)

大雨警報が解除され賑わい始めた道 ひんやり湿る 早起き図書館で朝刊を広げる人の顔はいつもおんなじ マスト・アイテムとか追いかけて カード払いで肝を冷やすより 背表紙のタイトルだけでサ、とびきり上等な物語をつくろう 街角のライブポスターに耳を澄ま…

AM8:20、井の頭線ランデヴー

猛暑日連発の8月が過ぎてなお湿気て暑い武蔵野の始発駅。朝の渋谷行き・上り列車は左側に陽が差し込むことが多く、乗り込むデイリーな乗客は右側に集中する。おかげできしきしと傾き、発射前から揺れる車両。すべりこみ座ればまた憂鬱。見知らぬ隣人の半袖か…

かたくなな背骨でもいい

本も出るほど人気らしい某ブログで「ずっとやりたかったことを、やりなさい。」という本を購入し、12週間のセオリーを実行しはじめた、と書いてあったのでミーハー拙も借りてみた。読んでみた。そして、昨日から“モーニングページ”という縛りを実行している…

この僕の、傍にいるかい?

いま住んでいる町は、とても広くて、 電車に乗って真ん中の町に行かなくっても大抵のものが手に入る。 電球ひとつ、チューハイ1本から、パソコン、ピアノ、ソファ、車や家まで。 何でもここには揃っているんだ。 恋愛だってそこいらへんにゴロンゴロンと転…

「What is Love?」−−ある年の、秋の、テキスト

ランドリーの中でTシャツとジーンズとしましまトランクスと穴あきソックスが回っている。濁った水を味気なくかき回すのは灰色の羽。こんなんで本当に汚れがおちてるのか? よくわからない。いや,原理的にはわかっているんだけど。 もともと一人でいるのが好…

ひどく暑かった日のラブソング

亜熱帯化した東京でほとんど動かずにすごした夏休みが、あしたで終わる。 何もしなかった訳ではないが、とくに記すべきことはなく、近所で星の王子様と一緒に食べたフレッシュネスのチキン・バーベキュー・バーガーがやたら美味に感じられたこと、そのあとの…

ダンボールの憂鬱、グラスファイバーのパレス

先月ひどい風邪をひいて以来、セキがなかなか止まらない。胃袋の底を震わせるほど深く咳き込んだあとしばらくはどうしようもなく疲れてしまう。咳止め薬はもはや効かず、鎮痛剤で筋肉の痛みを麻痺させている。良くないことなんだろうけど、もうじき治るだろ…

この部屋に住む、自分へ

右から左へやり過ごすこともできるものを大仰に抱え込んで本体を壊してしまうのはこれで何度目だろう。疲れがたまり高熱を出し寝込んでしまった今週、あっという間の週末。 病み上がりの違和感をコーヒーで逃しながら、放り投げっぱなしだった自分のヴァーチ…

強がりはよせよ、って

弾力性に富んだ乳房のようにボインバインと不安を跳ね返し、明日を憂う取り越し苦労をカンラカラと笑い飛ばす。 そんな彼女になりたい。

kosmic blue

iPodの中身を入れ替えた。ヘッドフォンで直に耳へ送り込む「ICE」はセクシィでいて、このうえなく優しい。 このバンドのリーダーはつい最近、天からもらった活動時間を使い尽くしてしまったけど、こうやって彼から生まれでたサウンドと言葉で生き続けてる。…

プライベート・アイズ・ICEベイベィ

朝から珍しく頭痛に悩まされた。単純に肩が凝っているのか、寝違えか。でもノドも痛いし、精神的なところも力が入らない。 朝:漢方薬・Lex4mg・頭痛薬2錠。昼:漢方薬・Lex2mg、のち2mgプラス。おやつの時間:Lex2mg。夕方イブ2錠。残業時間:Lex4mg、帰り…

サラ・スマイル

最近の朝のroutine。 キリンジ「朝焼けは雨のきざし」で6時50分からだらだら時間かけて起き抜け炊飯器のフタ開け飯よそいおかず適当につめ、おにぎりとかサンドウィッチとか出勤後すぐ食べるやつを2人前ぐらいこしらえたところでタイムリミット20分前、バス…

谷間つたうしずくを

拙はとてもとても脆く、男性を支えてあげられるほど、否、言い方がわるいならば一緒に支えあえるぐらいの強度を持っていると、どうしても思えない。自信がもてない。 だけど、年齢的乙女時間が過ぎ、ひとりで暮らし、日々の糧を体をぶっこわしながらも稼ぎ食…

たったひとつの言葉の煌めき

「どゆとこが好き?」 そう訊かれたら、乙女なら半ばこじつけでも、たとえ意味が重複して苦笑モノになっても、たくさんたくさん、好きなところをあげていく。 男子はたいてい、つれないね。 「全部かなあ…」 「一言じゃいえないよ」愛にかんしてだけ著しくボ…

号泣する準備なんかできるわけないじゃないか

バイオリズム急降下体温乱高下ただでさえ不安定なこんな日の帰り道・午後9時を過ぎデパ地下もサービス打ち切り警備服はニヤと笑う素顔を隠しよく磨かれたガラスドアを慇懃無礼にぴしゃりと閉じ・用もなかったがややうらめしくそこはすり抜け・先の本屋に足…

自棄っぱちオプティミスト なんかじゃないさ

長く愛読していた高山なおみ氏のWEB日記「日々ごはん」が2月末に終了していた。2月から環境や心境に少なからず変化があり、ものを書くとか休日の時間をゆっくり無駄遣いする余裕がなくなった。(この状態で「日記」を書いても、あまり面白くないんじゃない…