去年のいまごろ、あまりにも華々しく咲く桜の花を正視できなかった。花弁が散り誰もワアきれいねエと見上げなくなった頃にやっと顔を上げることができたのだった。 脂肪の服を厚めに纏っていたのが、摂取カロリーが減り酒量も減り、日に日に余分なものが削ぎ…

いちど手に入れたものを易々と手放すことが出来た頃の身軽だった自分に戻りたいと思うことがある。もうこれ以上の恋なんてできないと顔の形が変わるほど泣き明かしている渦中にもうスイーツを見つけて追いかける運動神経を懐かしむこともある。“人生ってすべ…

友人にはつねづね「少しは色気を」としかられ、ときどきグッズをいただく。今回のヒットはメイクグッズだった。リップグロスとベージュのアイカラーは、いろいろと薄味で化粧栄えのしないわたしの垂れ気味フェイスをグッと乙女系に仕立ててくれる。おかげで…

泊めてもらった友人の家で、お礼にと簡単なブランチをこしらえた。1回転するとコンロとか壁とかスイッチとかいろいろ体にブチ当ててイテテになってしまう、狭い通路兼キッチン。忙しくてなんにも買ってないと恐縮されたけど、ちょっとオーバーサイズな冷蔵庫…

雨ふりの夜、濡れてしまった洗濯物をもう一度ランドリーに放り込んで洗いなおしているうち、うっかり眠り込んでしまった。気づいたらもう朝。生乾きの予感するそれらをとりあえず外に干さなきゃ、と結露の窓ごしに外をうかがうと、まだ陽はのぼっておらず、…

ガラスの持ち物はほとんど壊れてしまい、先日、10年愛用のディスプレイも壊れ、最近はアクセサリーもつぎつぎと使えなくなっている。指が細りサイズが変わったせいか、知らない間にいくつも指輪は抜け落ちて行方不明。ネックレスも突然ちぎれてしまう。それ…

武蔵野市から郵便物が届いた。てっきり健康診断結果の報せかと思っていそいそと開封したら、健康保険の督促だった。シマッタ、払うの忘れてた。引越し前の区では引き落とし手続きをしていたので問題なかったのだが。散財するクセがついてしまったが、それも…