2009-01-01から1年間の記事一覧
あとで追記。
財布がやせ細っている時に限って尻底叩いて元気の出るもんを食べたくなる。 いつホームレスになってもおかしくない不況の浮き世でも、衝動的に暖簾くぐってランチ鰻丼かきこめるぐらいの勇気と機敏さは持っていたい。 三軒茶屋「三河屋」の鰻丼。ぷりっとし…
いつになく改行や段落スペースが多いのは、「mixi」の日記にURLだけ張り、リンクするとどうなるか検証しているところだからです。 リンクだと、ヘッダに余分なものが入り、本文のニュアンスも変わってしまうのですね。予想以上のひどさでした。 携帯に特化し…
泡立っているうちに飲み干すものだと、有閑マダムは言い切る。 主人には不満だらけ、でも好きなことできる生活を維持するためなら我慢するワ。 そんな女が世の中で最強だという陳腐な浮き世。
知り合ってから5年あまり経つ方と酒を酌み交わす。当時は確かに同業の片隅にいる自覚も自信もあった。 でも今はどうだ?ただ悩むだけ、目先の事柄に憂い、いたずらに焦り、通過すべき些末なこと、例えるなら護られている幸せを忘れた人たちの電信柱マーキン…
常に隙間に挟まりネットのこっちに頭あっちに尻向けて両側にコンニチハを言い口のある側には饒舌に挟まり込んだ苦境を愚痴るが尻はもの言えずたいていの日常を沈黙ですごし網から体が抜ける日をじつと待つ。 グレープフルーツジュース吸い口で啜らずにいられ…
きょうの話は短く切り上げよう時間はあと24時間もないすべきことをしてすべきでないことを省き生きるだけ生きて来月たとえサヨナラがあったとしても鷹揚にそれを受け容れ消化し棺桶に向かって毎日うまい霞を食べるのだ。なにも飲まずにはいられない。でも何…
ホームページを作ったのは2001年のいまごろ。更新は途絶えているけど、拙にとってのホームグラウンドは今でもジオシティーズのあそこだ。 スタート当時、「侍魂」がすごかったよな。アクセスアップ論なんてのも流行したよね。ケンカ吹っかけたがるバカも多か…
吉祥寺の繁華街近くに住んでいたのに、いつも行くところは決まっていた。たいてい地元の人しか行かない(=安くて混まない)飲み屋ばかり。テレビで有名な洋食屋とかイタリアンとか、ライブハウスにもほとんど行かなかった。だって、高いんだもん。今度の町…
吉祥寺のカジュアルなイタリアンレストランが13周年記念でパスタメニューを500円でサービスするというので、むさしの市民2年目にして初めて訪れた。狭い店内は成蹊の女子学生やOLさんが大半。でもチラホラと男子ひとり客もいて、小さなテーブルに覆いかぶさ…
通常値段1300円のも1000円のも700円のもみんなまとめてどうだどうだ食いねえ食いねえパスタ食いねえと立て看板の呼び声高らかに古いビルへいざない傷だらけの灰色リノリュウム踏みしめて3階まで登り建てつけ悪い鈴つきの扉開けば500円均一のワンナイト・ドリ…
ワープロ出始めの頃アア便利だねこりゃ手が疲れないねプリントゴッコ要らずだねと喜んだが字を書くために辞書を引くことが少なくなり字を忘れこりゃ問題ねなんて言われ始めたら今度はネットコミュニケーションが発達してアア便利だねこりゃ仲間が増えるね手…
むさしの市民として生活した短い期間あたしの言葉は止まりまくり時間まで止まった気がして汗だくで長針動かしたあと別に力を入れても抜いてても時間は短くならないし長くもならないと気付いたのは引っ越し3週間前の今になってから。ウォッカのまずにいられな…
パンデミックな恐怖が関西からじんじんと痺れるように全土を覆いはじめている。東京在住の拙はまだまだのんきでいるけれど、敏感な知人はタミフルや感染防止マスクを個人輸入で手に入れ、「いま感染は何人」とか、リアルタイムネットな会話で報告している(…
接触のない「のまずにいられない人」たちが各々の寝起きグズグズを暴露し孤独死への不安を露呈させあわよくば開き直りそれでも生きのびている様をあつめた本がポストに届いていてそん中の数ページはオノレの醜態そのまんま東でうわわわわわわわわわどうすん…
仕事がひと段落ついたので、やっと自分の興味が向くままに本を借りて読んでいる。 「ネットカフェ難民と貧困ニッポン」など、うっかりすると自分も落ちてしまいそうな貧しさの穴について著された本に目が向いてしまう。持ち金ゼロからお金を貯めるのは容易な…
きょうはぼくをいわってくれてありがとう国でいわってくれてありがとうおとながぼくのためにやすんでなにをしてるのかは死んじゃったぼくにはよくわからないけどこどもはにっぽんの宝だとおとなのだれかがいっていたね冷蔵庫でなんねんもひやされてるこども…
20ページのWebサイトを構築する仕事を先月と今月、依頼された。 web上で何日もかけて情報を検索し、さも知っているフリをしてひとつの商品を訴求する。 ウソではないが本当でもない言葉吐き。締切はつらいが仕事自体は意外と楽しい。 このままコンスタントに…
小冊子ほどの量のWeb記事を書くに都内の図書館探しまくり借りまくり専門家になりすます月に一度の女優ライクライフ。酒はのまずにおいておこう。タイムリーなところでSMAPの人が泥酔して大騒ぎになったところだし。
3月は友人をふたりも亡くした。ひとりは女優を頑張っていた。とても明るくて気配りにも長けた美人さんだった。けっこう話をしたつもりなんだけど、 彼女はふわふわとしていて正体をあまり明かさないから、面白いけどじれったい。 「よし次こそはもっと仲良く…
長くゆっくりと蕾をふくらませ咲いたあとはしばらく時間を止め何日も浮世の不甲斐なさをシラけ気味に見下ろした後あきらめたようにぱあっと満開吹雪を駆け抜け沈殿していった今年の桜の始終を仕事帰りあるいはコンビニ買い出しの夜中にしか確認できなかった…
合わせ鏡のようなテキストだったんだと気づいた。わ。自分のものなのにヒトゴト状態。
生きるために必要な透明フィルム。それは目立たない,薬屋の片隅にある。 祖母の姫鏡台に必ず入っていた。 持病の胃痛がひどくなるたびに,引き出しを開けて取り出す。 指に唾をつけて1枚めくる。粉薬を上にのせ,几帳面にたたんでいく。ふたつ,よっつ,や…
尊敬する物書きの友人が最近出産した。彼女はいま息子にかかりっきりで、妄想の世界を描く暇がまったくないようだ。人間を一人前に捏ねあげるのは、大変だろうがすこぶる面白いんだろうな。多分産めぬであろうリミット間際の拙は、せめてその速筆だけでも受…
勝間和代さんという、最近出版とかテレビとかで散々目にする女性の経済屋さんが、某サイトでちょっと仲良くなって食事とかもした同世代の男性の元奥様だって、つい先週気がついた。いや、世の中狭い。っていうか凄い人と何らかの形でつながっていることが珍…
「not simple」の主人公、イアンのたたずまいは堀込泰行にどことなく似ています。とくに後半、無精ひげを生やし、ジャージみたいな服を着てちょっと放心してる姿なんて、すごくヤスっぽいです。
本作中、何度となく登場する料理が「ツナ・モルネー」。かれらはオーヴンからそれを取り出し、取り分けて食べていた。主要な登場人物のひとりが「その家によって入れる材料が違う」と語っている。いわば「おふくろの味」なんだろう。でも検索をかけてもなか…
自分の中の「頑張りスイッチ」は、どうも接触が著しく悪いらしい。 一度はいれば座りっぱなしでガンガン仕事もはかどるが、 一度休憩を挟むと途端にダメんなっちゃう。 仕方ないね、これが拙なのだから。ダレダレな気持ちをさらに萎えさせてしまうような漫画…
それを言われる日が一度も来ないことを願う反面「その日」に部屋の隅でじっと機会をうかがわれている気配も感じながらデスクにかじりつき綴れない言葉を無理矢理左脳からひっぱり出そうとする明日香ばりの週末。ペットボトルの爽健美茶をコンロであたためて…
ひとたび作品ができれば、作り手が「こう感じてほしい」とか「こういうコンセプトで」なんて言い訳をするのは非常に格好が悪いと感じる。いや、感じていた。しかしながら、産みの苦しみを経てやっと授かった玉の説明は、せずにはいられない。ほんの少しだけ…