浅く長い眠り。

強制休職に入ってか数日間は、疲れきっていたらしくずっとベッドの上で過ごした。音にもひどく敏感になってたからテレビもBGV。キーボードがうまく打てず、やがて疲れて肩こりを起こし嘔吐下痢を繰り返していた。

薬は最小限しか処方されていない。むしろ減らされたくらい。そのことによる体調変化は起きなかった。幸か不幸か、キャッキャウフフな祝日の多い時期と「あけおめ*ことよろ」が重なり、ゆっくりとわがままに眠った。

体調が良かったので、直売会社から買い込んでおいた赤ワインを1本、開けた。グラス2杯までは何ともなかった。3杯目を飲みきるころ突然目の前が柘榴色に染まった。間に合わなかった。

ゲル化した幸福のワインは毛布、シーツ、フロア、あらゆる場所を染めた。具合が悪い体を強引に動かして、ご不浄と洗濯機とリビングと往復しながら二日かけてほぼもとの状態に戻した。


、、いや、以前よりフロアとかキレイになったかもしれない。