光が差す前からギアをハイ・テンションに

仲はいいけどファッション・センスのだいぶ異なる友人と宅飲みした時、彼女は手土産がわりに手持ちのコスメティックをたくさん持ってきてくれた。

ラメの入ったシャドウ、かなりきついフレグランス、ショッキングピンクのxxx…どれもわたし一人では決して選ばないようなものばかりで、なんか興味しんしん。


コスメをもらった翌日、さっそく宅飲みの時にもらったグロスを使ってみた。パールの少し入ったピンクのグロスを唇の真ん中にのっけてみたとたん、なんだか顔の景色が違う。寝起きのボケ顔が逆にコスメ雑誌に載ってる“フンワリ幸福顔”に錯覚できなくもないような、そんないい感じ。


ほんわかしつつ、そのまま出社してみたら、妙に仕事がはかどる。会社でのティータイム、カップに唇マークがついてしまうのがいやで、社内ではほとんどルージュを引かずにすごしていたのだけど、そのつどカップを指でぬぐいつつ、休憩時間には「お化粧なおし」なんてぇものをしてみたり(ただのグロスつけなおしだけど)。


女子同僚も「あー、なんだか今日はおしゃれですねー」と敏感に反応。なーんとなーく若年後輩男子の目も、なーんとなーくやわらかいような気がして、ちょいと気分がヨロシイ。なんだ、素顔がイイなんていってる男子だってチェックしてるんじゃん、と乙女度をひそかに3%ほどアップさせた、春まだ浅い東京都(風まだ強し)。