愛の歌に背つかれて与えるより奪ってしまう狸

izumi_yu_ki2007-06-13

禁酒生活を始めてみたが今のところコレといった変化はない。唯一、禁断症状というか生活習慣のせいで、退社時刻あたりになったら無性にシュワッとしたものをングングしたくなったが、酒屋で手に入れたスパークリングなノンアルコールで乗り越えた。


「ゲステル」をレジに持っていったら、引っ越して3年、毎日のように通っている店の店長からはじめて声をかけられた。

「きょうはノンアルコールなんですか?」
「んあ、ええそうなんですよ」

ニコニコというかニヤニヤというか、からかうような表情でこちらを見ると、すぐにいつもの「ぁありがとぅぅう、ございまああす」と歌うように間延びした声でフィニッシュを告げられ、ぶじ開放。使い勝手の良いなじみの店でも、できれば声をかけてほしくないな、と思ってしまう私は都会育ちのチキンハート。

***
シモキタは、なぜか住めば住むほど居づらくなる。部屋はどんどん体になじんで住みやすくなるのに、駅前からはどんどん足が遠のいている。恐らくそれは、町が地元のものではなく外のコたちのための集会場だからじゃないかと思う。繁華街の店々には、それぞれ必ず「ヌシ」のように通い詰める人がいる。いくら感じの良い店でお客も優しくウェルカムな雰囲気であっても、そこに多少なりとも必ず存在する「お約束」に私はなじめず、たいていアルコールばかり摂取してリタイア。


残業や人間関係でへとへとになった時そっと労わってもらえる「止まり木」が欲しいには欲しいが、そこに居つくために費やす気遣いの余裕はないし、その場に溶け込むためにそれほどおいしくないものを「コレおいしい」とお世辞つかうぐらいなら、家で粗末なスープでもすすったほうが気楽だ。


というわけで、家ごはんの機会が俄然多くなってきた。

冷蔵庫には鳥肉と豚肉。順繰り塩漬けにしたりハムにしたり冷凍したりで途切れない。そこに好物のウインナーと時々買う卵も加え、これがプロテイン・ルーチン。野菜はキャベツをまるごと買ってちょっとずつ使い、青ジソは10束大量に買ってきてニンニク醤油漬け。ほうれん草は茹で、ニラやきのこはそのまま冷凍、それでプロテイン・ルーチンの劣化状況を見つつ、あわせて食事を作る。


気づけば三食ほぼ自炊になっていた。凝ったものは作らないが、弁当も毎日持っていく。ちなみに本日の弁当は、

ミョウガ青ジソ鶏肉の梅和え・鳥と麩のつくね・焼き鮭・ほうれん草塩昆布和え・ゆで卵・ウインナ・雑穀入りごはんと醤油漬けシソ

朝は砂糖たくさん入れたミルクコーヒーで目を覚まし、満腹になりすぎない昼食を摂り、夜は軽く冷蔵庫から残り物を出して食べる。こんな清貧な食生活からさらに酒を抜いたら、どれだけ健康になるかと期待しているが、残念ながらまだ効果を実感するにはいたっていない。

週末に献血に行って検査してもらおうかしらん。健康診断、何年もしていないし。

***
今週の「キリンジヘビーローテーション」は「Drifter」。職場の休憩中、ずっと聴き続けている。ちょっとウツぎみなんだろうか。
http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=B07005