きれいな、永遠の野原がにくい

izumi_yu_ki2007-06-12

なんせ外は公園を庭先にしたような鬱蒼状態なものだから、湿気が多い日や急に日差しが強くなった日には大小・太細・長短とりまぜた虫さんたちがおいでになる。窓の隙間、排水口、玄関を開閉するわずかな時間でさえ隙を見計らうようにふわりふわりと入り込んでくる。

壁におとなしく這りついているヤツはいいとしても、ぼうっとした寝起きに、乙女の柔肌めがけて針を突き立てるのとかこっちがぐっすり眠っている時に刺激とともに点々と足跡をつけていきヤガルのもいて、とても閉口している。いちど刺されると何度も何度も痒みがぶりかえす。おかげで我が家はかなしくも「ムヒ」くさい。アァ色気のないスメル。しかもムヒって肌がカサカサになるような気がする。

顔用の蒸しタオルで柔らかく拭いてムヒと角質を取り去り、ベビーパウダーをはたいて痒みを我慢。そんな乙女の、肌事情。

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虫といえば、少し前から携帯メロディあたりで「モスキート音」の配信が盛んになっている。モスキート音とは可聴域ギリギリの高周波音のこと。イギリスでは店前にたむろする邪魔なガキどもを追い払うために入口あたりに流しているという。若者は聴力がまだ敏感なのでモスキート音がキーンと耳障りなほど聞こえるが年寄りは聞こえないから安心、と利用されているとか。

着メロ業界では、それをただ鳴らすのではなく音楽的に加工したりする。メロディ仕立てにしたり、リズミカルにしたり。

モスキートの着メロ制作は比較的簡単なのだが、超高音に対応できる機種とそうでないものがあり、新曲制作の合間を縫って検証しているのだが、なかなかはかどらない。

いや、それよりも心配なのは、果たして私の耳にモスキートが聞こえるかどうか、だ。加齢とともに音域は狭まってくる。一般より聞こえはいいはずだが、なにせヘッドフォン生活ン十年、さすがに衰えているんじゃないかと、ちょっとビクビクしている。

遠くない将来、音感いっぽんで仕事を続けていられなくなった時にどうやって生きるか考えとかないと。


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ちなみに、可聴音域は年齢にかかわらずとても個人差があるという。モスキートが聞こえない子供も大勢いるそうなので、「わー老化だ」と一概に嘆くことはない。やれやれ。