エゴイストなテルミン、饒舌な鍵ハモ

所沢西所沢乗り換えて西武球場の隣駅で降りのどかな風景を楽しみながら坂のぼり新しい音楽のドアを叩けば軽やかなプラスティック鍵盤が歓迎の歌声を奏でてくれた。

ハーブ茶のまずにいられない。先生みずから淹れてくださったお茶は香ばしく、ストーブの暖気はあたたかくオレンジ色にゆれる。その場所はすべてが優しすぎて、自分に溜まった浮世の垢のうす黒さがたまらなく恥ずかしく思えた。