オダギリジョー「ゆれる」

土曜日、渋谷DQN、じゃなくCQNにて邦画を観た。「ゆれる」は当日が初日で、午後イチの回は俳優さんの舞台挨拶があったせいか満席。その次の回の席も、最後の2席がやっと確保できたぐらい盛況だった。


澄んだ田舎の景色とザラついた都会のコンクリート感の落差は、上京組にはドキンとするほどリアルだと思うし、そうでない人でもじゅうぶん空気感が伝わっただろう。


内容は伏せるが、観終わったあと考えたことだけ少し覚書しておく。

(事実や現実が真実とは限らない。また人間が生きていくのにそれらはたいして重要なことがらではない。
人間は心の中にある「真実」のなかで生き育んでいく。だからその真実さえしっかりしていれば「ゆれる」ことなんてないのだ。なんと人間は夢見がちな動物なのだろう)


最後の10秒の映像がいい。噴出した嗚咽をやっとこらえた。