言わずにいられない

あらゆる意味で冬眠したような1年だった。こういう具合に何年も日々をやり過ごしていっても、そこそこ楽しい人生だろうけど、多分つまらない。髪の白髪が増える前に、少しは動き出さないと、自己嫌悪でつぶれてしまいそうだ。
それにしても今年まともに買ったアルバムは「馬の骨」と「堀込高樹」だけだった。なんちゅうことだ。聴かないっぷりにも程がある。

高樹の「Home Ground」は、すごくいい。キリンジを好むファンにはアルバムのトーンがちょっと暗すぎると感じるかもしれないが、兄の音楽はこれでなきゃ。
しみじみと心に問い合わせながら深く聞き入ることができる傑作だと思う。

マニアックなひとこと感想。
1絶交:間奏がツボ。思わず拍子を数えた。2冬来たりなば:この整理されたPOP感はキリンジにない。あれは良くも悪くもアレンジがゴージャスだからね。3クレゾールの魔法:変態。ニヤニヤ。最後に「美しすぎるっ」て念を押さなくても。4パレードはなぜ急ぐ:“ぱぁうぇいどぅ”と嬉しそうに歌う兄がほほえましい。インストがカフェ音楽。5SOFT FOCUS:パス。6涙のマネーロンダリング:泥臭さが学芸会みたいです。7AIR GUITAR:ライブではメンバーのソロん時にエアギターするよね、してよね?8雪んこ:ラジオで少し聴いた時にはグッときたがいくらなんでも重過ぎるんじゃないかしら。9:一度きりの上映:涙腺直撃。泣きそうになった。好き。10epilogue:馬の骨のインストよりはいいと思う。
総評:そんなにも貴方はハンバーガーが食べたかったの?