のまいら番外:ASIMOに追いつけ追い越せ

izumi_yu_ki2005-10-29

40日目にしてやっと左足に靴を履いた。モモやふくらはぎの筋肉は削げ落ちており、ほとんど力は入らないが、靴底から地面のデコボコや傾き、気のせいかもしれないが温度さえ伝わってくるようだ。そして何より、右足や松葉杖を持つ手が格段にラクだ。甲までギプスで覆われていた時は必死だったが、きょうは風の涼しさを余裕で感じることができる。

踏切をこえ、見舞いに来てくれた妹とともに近所のカフェへ。ここには3週連続で週末に通っている。店長さんは、杖の拙を見つけるとバーっと入り口に走り寄って扉を開けてくれる。インパクトの強い姿、また拙の本名とカフェの店名との類似点(領収書切ってもらう時に判明)などで、すっかり常連さんな気分でくつろぐ。

体が肉類を欲しがっているため、豚の角煮定食。付け合わせの煮物が、いつもながら、うまい。

最近、土曜日の天気はいつもぐずつき気味。この日もコーヒーを飲んでいるうちにパラパラと雨が降ってきた。二足歩行になったとは言え、すべるのは相変わらずこわい。あわてて会計をすませて帰途についた。

昨日までは、杖を出して・左足を先に出し・右足を揃える、がやっとできる程度。でも今日は、曲がりなりにも交互に足を出して歩くカタチになった。わずかながらも進化?しているのは大きな喜びだ。すり足でカクカクそろそろと動くさまは、二足歩行ロボット「ASIMO」にそっくりだが、まだ彼のほうが早いし上手だ。追いつけ、追い越せ。