リハビリメニュー

・マイクロウェーブ
赤外線みたいなものを患部に10分照射。腰にはブルブルするマットを当てる。レンジで解凍されてる刺身の気分。
・渦流浴
ベビーバスを一回り大きくして深さを1メートルぐらいにした浴槽に10分患部を浸す。40度程度の湯にバスクリン。銭湯のジェット水流みたいなやつが出ている。けっこう気持ちいい。
理学療法士の所見診断と運動指導
まず可動域を調べられる。仰臥の姿勢で右足はまっすぐのまま、手を添えてもらいながら左の膝をゆっくり曲げていき、分度器で測られる。正座状態まで曲げて160°(180°じゃないんだね)。リハビリ初日の拙は40°。無理すればあと10〜20°は曲がると思うけど痛いからやめときますネ、と、若い兄さんセンセイ、菩薩の笑顔。
そして同じ仰臥姿勢のままで足を上にあげる検査。意外にすんなりと上がる。「これは嬉しい誤算ですよ、思ったよりリハビリが早く進むかも」との言葉に、思わず「やった!」の声をあげる。
そして今日からのスケジュールを教えてもらった。
○こころがける日常動作:足の裏を極力地面につける。人間、1ヶ月も歩かないと簡単に歩き方を忘れてしまう。まずは足の裏に刺激を与えることで徐々に歩行感覚を思い出し、どの筋肉を動かせばよいかを取り戻す。
○毎日家でする運動:
1 仰臥状態から足を途中まで上げ、3秒停止。これを10回。1日最低1回。
2 床にシャーペンなどを転がし、足の指で拾う。

センセイは「エンピツをぽっきりと折ってボンドでくっつけることを想定してください」と説明。関節に力がかかりすぎてもいけないが、ある程度は骨折部に負荷がかからないと、なかなかくっつかないそうだ。そのためには、可能な限り関節に体重をかけることが必要らしい。
そして、松葉杖のつき方を変える練習。今まで左足を浮かせ、放り出すように片足で歩いていたが、今日からは・松葉杖を前に置く→悪い足を一歩前に(この時しっかりワキをしめないと危険)→いい足を揃える。杖より足が前に出ないようにするのがコツ。右足メインだった歩行を、力の入らない左足メインにシフトするわけだ。よろよろしながらも、どうにかコツをつかんだ。うまく歩けた時、センセイの順番待ちしてるおばあちゃんたちが「おぅ、おぅ」と目を細めてくれた。孫の初歩きみたいな気分。へへ。

その後、ギプスを再装着して出社したが、長い時間はずしていたため、ギプスが重くて仕方ない。またいきなり動いたため、膝がギプスに当たって痛い。ちょっとためらったが、会社で思い切ってギプスを外してみた。あぁ、すっきり。でもまだちょっとコワイ。

予定では、両松葉から片松葉まで1週間、松葉をやめるのにまた1週間、2週間で自力歩行できるようにしたいとのこと。現状ではとても想像できないが、始めれば案外早いのかもしれない。いや、でも・・・。センセイ、優しい顔してスパルタじゃん。