シチュウの季節

izumi_yu_ki2005-09-28

薄暗い部屋に一日中いるといくら陽気な姉さんでもブルーになってくるさ全身の擦過傷はかさぶたになりボロンボロン面白いように取れみずみずしいピンク色の皮膚があらわれているがどこもかしこもデコボコでツルツル肌にはほど遠く僅かに保っていた美に対する自信が萎えている。

かぼちゃポタージュのまずにいられない。

これ、昔からの好物で、冷たいままゴクゴク飲むのがいいのだが、足先があまりにも冷え切っているので、血行をよくしなきゃ!とJKに温めてもらったら、電子レンジを使いこなせず見事に噴火した模様。外側のマグマを舌でこそげとりつつ、あっちちちと飲む。ん、分離してるけど、それでもうまい。

食欲はほぼ正常に回復しているが、どうも満足感がない。これは長いこと居酒屋で外食ばっかりしていたせいで、妙な方向に舌が肥えてしまったのだ。コッテリした肉魚、食べやすい新鮮なサラダ、そしてプロの注いだ酒、というもので日々腹を満たしていたものだから、普通の食事が物足りなくなってしまったのだ。

なげかわしい。女子として情けない。このさい、家庭食に目覚めなければ。

とかいいつつ、昼のごはんは、お湯を注ぐだけのカップシチュー。火ぐらいは沸かせるようになったが、まだ煮炊きは無理。熱いカップ持ってくるのだって一苦労だ。1歩ずつ松葉杖で進んでは、そこらへんの段差にカップを置き、また一歩動いては前方へ置き直し、と、牛歩状態でものを運んでいる。ミスったら大やけどだもん。こわいこわい。
そうしてやっとベッドサイドまで持ってきたシチューは、なんてことないんだけど、ものすごくおいしい。あったかい食事って、うまいなあ。ちょっと涙が出てきそうになる。

危険のないもの、たとえばスナックやアルミパックの飲料なら、亜脇の下とか、時には歯でくわえて持ってきたりもする。が。
なーんか、犬か猫みたいだなー。あーあ。はやく人間にもどりたーい。