横にも縦にも読む世界

izumi_yu_ki2005-09-07

昼ごはんを食べるタイミングが遅れたのは誰かひとりのせいじゃないがどうしてそれぞれヨコ方面にばかり見るのかしら人間の生きる世界はどこも二次元じゃなく三次元のタテ軸もあるのに。

烏龍茶500mlパック(84円)のまずにいられない。今日も冷蔵庫のストックを適当に入れた弁当。空腹ゆえ息つかずに食べ進んだ(おかげで画像にはブロッコリーが写っていない。ほぼ無意識のうちに平らげてしまったのだ)。

去年の春、専門学校新卒の新入社員が5人、入社した。入れ替わりの激しいウチには珍しく、1年半経ってもまだ4人が残っている。これは今の時勢、また今の二十歳ちょっとのコにしては上出来だと思う。

だが、やはりまだまだ幼いナアと思う。特に、先輩後輩・上司部下の概念が薄いように思えて仕方ない。自分の主張はハッキリしているが、社会の道理を理解しようとする気があまりないようで、毎日毎日遅刻してくるし、自分の手持ちが終わったところでとっとと帰ってしまう。それはそれで仕方ないとしても、仕事のプロセスにも同じようなところがあるのは正直困る。楽譜で例えると、五線譜の1段(いわばひとつの音色)を横に聞くばかりでなく、全部の段を縦に(和音、すなわちコード)聞くことを覚えてほしいんだよなあ。

携帯の着メロは、時には打ち込みの正確さより音色が優先されることがある。つまり「気持ちよい鳴りの音色だったら音が多少足りなくても・・・」という傾向が、今の拙の現場で強まっている。それはそれで良いのだが、パッと聴きの気持ちよさを求めて音色の作りこみに精を出す(どうも男の子たちはそういうことが好きらしい)あまり、コードを思い切り間違っていても気づかない、ということが少なからずあるのだ。

打ち込みは音楽的知識がなくてもPCをいじるのに抵抗がない音楽好きだったら、誰でもできる。だからウチの業界に、アシッドやテクノといった音色やビート主軸のものが得意なソフトいじり好きっ子が圧倒的に多いのも仕方ない。でも和音のことは、クラシカルな音楽的経験値が反映されるところだから、それが足らないうちは本や実際の音楽で知識を蓄えなければならない。

そう、それを彼らは嫌がるんだ。オベンキョウを好きになれ、とは言わないけど、もうちょっとコツコツと、地道に足場を固めて欲しいのに。

とボヤきつつ、きょうも彼らのミスをつぶしながら品質を整える、哀愁の中間管理職。ため息。