まんまるピザと春のフレアスカート

izumi_yu_ki2005-03-31

あまりにも天気が良かったんで、押入の中から薄手のスカートを引っぱり出した。月曜日から日曜日まで、ほぼ毎日ジーンズばかり穿いているけど、さすがにこんな陽気なら春めいた格好ぐらいしたくなるさ。

ベビーピンクの半袖モヘアと7センチヒール(これが拙には精一杯のハイヒール)の黒いサンダル。おっとタイツがないぞ、と再び押し入れに首をつっこんで探したが、見つかったのはオバサン・グレーの50デニール(相当ブ厚い)。おまけにつま先にゃ穴まで開いてる。でも他にないし時間もないし、とりあえずそれをグイグイとつけて自転車に飛び乗る。

いつものようにガシガシぐりぐり自転車をこいでいたら、スカートの端がぶわっと持ち上がり、太股があわや全開になりかけ、あわてて速度を下げる。しまったそうだそうだ今日はオンナノコのスプリングファッションだったんだったっっっったった! パンプスのかかとがペダルにひっかからず、あやうく転倒するところだった。対向してきた主婦カローラにすれ違いざま笑われた。ちぇ。

明日なんてもう4月なんだね。まいったね、今年も何もしていない。年頭、そしてその直後の誕生日にアレコレ先のことを考えていたのに、大した進展はない。でもまあ、いいや。ゆっくり生きるさ。とりあえず、おいしいもんでも食べよう。せっかく食欲が戻ってきたんだから。しかも春だしね。

昨夜は2年前から気になっていた地元のピザ屋で夜ごはん。流行のモチモチ生地でもなければ、食べやすいカリカリでもない。具もありきたり。でもなんだかしみじみとうまい。白のハウスワインデカンタで頼み、ぐいぐい注いでぐびぐび飲む。自家製ポークビーンズはお肉たっぷり、豆はガルバンゾ。香ばしく、そしてどこか鄙びた味がした。アメリカの見知らぬ田舎の、見知らぬ人たちの囲む食卓に、さも昔からの友人のように一緒についてなごやかに食べているような、そんな気分。