23歳の頃、ペニー・レインと

izumi_yu_ki2004-12-17

実家から嫁に出したいという母の夢をけやぶり部屋借りて事後報告で飛び出したのがそうだ23歳の冬だった。

野菜クリームシチュー飲まずにいられない。きょうは寒いから、たっぷりスープがおいしく感じられる。モスは今冬、4種類のシチューセットがあるようだ。ビーフシチューもいいけど、きょうは牛乳味で。

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23歳。実感ないまま二十歳で越えたオトナという資格に、ようやく体がついてくる年頃だ。あたしは23歳の時、何をしていただろう?

新卒で入った技術系の会社を辞めた。根拠はないけど、何でもできそうな気がしてた。フリーの仕事をできる限り受けても、月収5万円。次の依頼なんてあるかないかハッキリしない中の生活。

食うために始めた派遣社員。でも派遣先の勤務は、仕事内容はともかく、10人以上のいい同僚に恵まれ、ことのほか楽しかった。終業後、毎週飲みに出かけた。彼氏はいたけど、そこん中で恋もした。撃沈した。仕事が変わっても仲良しでいられると信じてた。

でも今、その頃のコたちと会うことはない。消息もほとんどわかんない。そんなもんだ。趣味でも生き様でも、自分に芯がなければ、引力は働かない。てんでバラバラになっていくだけだ。あの頃、何をしていたんだろう。若さの勢いで飲んで酔って恋してただけで、本当はまずやらなければいけない色々なことを後回しにして、何もしてなかったんだ。

あとからわかる、そのさびしさよ。