待ち焦がれるのは昼休みを告げる サイレンの歌

izumi_yu_ki2004-11-05

天気がいいと腹も減るらしく午前中からグウグウ音立てて恥ずかしくも高らかに歌う胃袋。

緑茶のまずにいられない。節約のため1リットル紙パックを詰め替えて会社に持参。

出かける2時間前に起きて、ひさびさに弁当を普通に作った。水耕栽培で作ったというサラダ菜を敷き、マヨネーズをちょいと絞る。そして買い置きしてあったジャンボエビシューマイを3個。蓮根を薄切りにして人参の切れっ端と炒め、砂糖と出汁醤油でキンピラ。切干大根とベーコンの炒め物。ゴマ油で炒めて作る塩味のコレはここ数ヶ月のお気に入り。仕上げにかつお節をどっさり入れるのがコツらしい。炊きたてのご飯と香ばしいゴマの香りが台所に漂う。


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明日が、バアチャンと遊ぶ最後の旅行になるかもしれない。

母と、母の母と、妹とわたし。そして妹の亭主も加え、三浦海岸のへりにある旅館に1泊する予定だ。分別ある年寄りとダダっ子の間を行きつ戻りつしているバアチャン。最近は子供になってしまう時間の方が多くなってきた。間もなくバアチャンは老人ホームに住まいを移すことになり、そしたら多分、そこが終の棲家になってしまうだろう。

今年はたくさんの血縁を冥土に見送った。これまで、将来は永遠だと思っていたふしが自分にはあったが、比較的近い将来、母にも、妹にも、そしてわたしにも、間違いなく「ポイントゼロ」がやってくることを、いやおうなしに実感した。これから、どうやって生きようか。もう時間は限られている。

潮風吹く露天風呂で家族と湯につかりながら、いろいろと考えることにする。とりあえず、みなが幸せであるような方向で。