江ノ島の雨を見くびるな

izumi_yu_ki2004-10-04

閃光まじりの視線のもとを向けばスターになれるのにそれを拒否して背中を向けかき割りの青空をまっすぐに見つめて寸足らずの翼をひろげるペンギンのけなげさよ。

あまりに寒くてほうじ茶のまずにいられない。

日曜日の江ノ島はかなりの雨と風ですぐびちょびちょになり、たまらず入った民宿食堂の据付けポットから何杯もお茶をおかわりし、地物のアジ開きとやわらかめごはんとオフクロ味の田舎味噌汁を飲み干してやっと暖かさが戻ってきた。

雨天中止にすればよかったけど、今さら都会で映画とかショッピングって感じじゃなかったし、踊り子号の枝線で湘南に。雨だったら観光地は空いてるだろうとタカをくくってたらとーんでもない、駅前の江ノ島水族館は午前中から家族づれでごった返していた。リニューアルオープンから半年あまりの館内はきれいで、アジやイワシやエビといった何てことない魚たちばかりでも結構楽しい。無遠慮にフラッシュたいて魚を撮影するガキやオヤジに辟易としながらも機嫌よくすごしたあと、横なぐりの雨にぶっとばされそうになりながら橋を渡って江ノ島

展望台はひとけがなく、富士山もランドマークタワーも「ここらへんに見えているような気がする」と、理想図を実景に補いながら外の景色をながめる。ま、こんな体験もたまにはいい。

アジの開き定食であったまった体も、ちょっと沿道を歩いただけでみるみる冷え込む。靴ん中ぐちゃぐちゃ、ジーンズも腰から下がビトビト。風邪ひいちゃたまらんと早めに帰ってきた。いろんな意味で思い出になりそうなシュガーの誕生日祝い小旅行。下北沢に戻って、一日のしめくくりに「伊万里」であったかクリームシチューを食べ、ルビー色のスパークリングワインとショートケーキをほおばってお祝い。

いろいろぜいたくしちゃったから、今月からまた倹約生活。白米と五穀の素を買ってきて、月曜日の昼からさっそくお弁当。おにぎり3個のワンパターン状態だけど、土鍋で炊いた、おいしい焦げつきごはんだから、これだけでもおいしいよ。

でも明日は、せめて玉子焼きぐらいは作って入れたいなあ。