すべては波乗りパイレーツ

具合いまいちで午後からソロソロ出勤したところを社長に呼び止められギクゥと驚きつつなななんですかと訊いてみたら新人のナニガシの耳コピ能力はどれくらいかねイヤまるちゃんがいつも音チェックしてるっていうから聞いてみたんだけどと何てことはない仕事の話だった。

小麦500ml呑まずにいられない。ヨレヨレの午後出勤でも締め切りは容赦なく襲いかかってくる。アタシがやらなくても誰かがやってくれる。でも出勤したら、このたっぷりあるモノたちは、アタシの仕事だ。やらずに済ませられるわけぁない。んでもって残業、午前様ギリギリに帰宅。晩御飯も食べずに、ビールでなごむ。

春に入った新人たちは先月で試用期間が終わった。ここ数日、ひとりひとり呼び出され、今後の登用についての社長面談を受けていた。自分の作品をちゃんと用意し、それが認められて入社された彼ら。しかし、つねに上司からハッパをかけられスキルチェックされ、能率が悪ければ呼び出され説教される。バイト代も安いのに、みんなよくがんばっていると思う。社長の同僚だったということで、試験なしでいきなり入社している私は、なんだか申し訳ないなって思う。新人たちのほうが、本当は音楽性が高いかもしれないのに、すまん、と思う。

運も実力のうちっていうけど、運ばかり強いってのもちょいとつらいなあ、てなこと思ったりして。でも、そんなこと考えてるヒマあったらがんばればいいじゃん、この贅沢もの!と叱る声も、かなたから聞こえてくる。そうだよなあ。がんばろう。仕事。勉強しよう、もっと。