まったり喫茶で夕食を

izumi_yu_ki2004-06-18


いつになく疲れが溜まり無性に甘いモンが欲しくなり新規開店したてのローソンまでひと歩きして迷った末に105円のシュークリーム買う。

白折れ緑茶飲まずにいられない。最近のお茶系ドリンクは、後味すっきりが流行らしい。緑茶しかり、烏龍茶しかり。食事のあとに一息つくには、もうちょっと苦味や渋味があったほうがいいんだけどな。

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昨日の午後、イベントへ行かないかとの誘いが。ひどく疲れていたので躊躇したが、珍しい場所で曽我部恵一のDJナイトが開催されるというので(芸能人見たさもありあり)、さっさと定時で会社をあがり、重い体を満員の地下鉄に乗せて恵比寿へ。

昭和40年代の香りを強く残す喫茶店が、その会場だった。入り口にはミルク色のプラスティック看板。文字は茶色。名は「銀座」。オトナの交流場にしたかったからなのかな。そういえば、郊外や田舎町の駅前にある商店街はみな「銀座」ってついてるよね。

午後9時半から深夜2時過ぎまで、とのことだったが、開始時間になっても曽我部氏はこない。友人らしき人が、店内の奥に作られたスペースで窮屈そうにレコードを回している。客はそれよりさらに窮屈そう。20席しかない(しかもソファ仕立て)椅子はグループに占領され、通路は立ち見客でぎゅうぎゅう。コーヒーでも飲みながらまったりと音楽を聴きましょう、ってことだったけど、とんでもない。週末のクラブ並みに息苦しい。たまらず、コークハイを手に外へ出て、入口の段差に座り込む。飲み会帰りのサラリーマンたちが、異様な雰囲気を察してかしきりに覗き込み、たむろしてる客たちに何事かと聞いていた。

「あのーここでなにか、あるんですか?」
曽我部恵一って人がここでDJやるんですよー」
「へえー、その人は有名な人なんですかー」
「すごい有名ですよー。人気ミュージシャンなんですよー」
「へえーそんなに立派な人なんですかー」
「すごいですよーCD何枚も出してて売れてて」

いや、すげえ有名ってのでもないと思うけどな。

壁によっかかり、植木鉢に腕をひっかけながら、安物のラム臭いコークをちびちび飲む。まだ半分近く残っているのに、もう炭酸が抜けてべたべたと甘ったるい。午後11時ほどでやっと本人到着、がちゃがちゃと用意が始まったが、もう音楽はどうでもよかった。酸欠起こしながらじーっと皿回す手もと見ていても仕方ない。帰るか。

軽く酔った体に、外の夜風が気持ちいい。ふだん閉ざされた喫茶店を外まで使って、まったりとくつろげただけで、もう満足だった。いい夜だった。もうちょっと元気があったら、昨日が金曜日だったら、その後もう一軒、飲みに行っちゃったかもしれないな。