おかみさんちょっとちょっと。

三軒茶屋の大戸屋は売り上げが伸び悩んでいるに違いないと確信できる理由は隣が安いはやいうまい（←吉野家とは微妙に順番が違う）が謳い文句のはなまるうどんで下が気軽なコーヒー屋ドトールだということもあるが最大の要因は店員のぎこちなさとモノが出てくる速度と客の質の悪さじゃないかと思うね。

あつい番茶飲まずにいられない。今日はごっつ暑いからサッパリしたものが食べたくなった。ひさしぶりの大戸屋。ごはん少なめの漁師おかみさん丼を頼む。吸い物のたけのこが意外とうまくて嬉しくなった。
http://www.ootoya.com/monthly/index_osusume.html

大戸屋は手ごろな値段でおふくろの味を提供するのがウリで、味もそこそこ、栄養的にも安心できる。少し前までは昼食によく利用していたのだが、最近は足が遠のきがちになっている。原因はまあ、冒頭に述べたとおり。

今日も、レジに立つ店員と注文のタイミングが合わず気まずくなった。いっつもそう。で、席についたらついたで水がなかなか出てこないし。まあいいやいつものことだし、と気を取り直してゴハンを待つ。

ふと右を見ると、50近いと思われる婦人がひじをつき、左手に本を持ち、右手にレンゲを持って親子丼を食べていた。気ままなひとりゴハンなんだろうが、行儀、悪すぎるよ。いくら年をとって人目を気にしなくなったっつっても、ちょっとなあ。あんなかっこ悪いオトナにはなりたくない。と、意地悪にもデジカメで撮影。

その後しばらくしたら、前方で「チャリリーーーン」「チャリリーーーーーーン」と間歇的にコインの音がする。目をやると、20代後半とおぼしきスーツ男とOL風女子が4人がけの机の上で向かい合ってすわり、無言で5円玉を回転させている。ああいう高い音って他人にはひどく耳ざわりなのが分からないのかなぁ。あの女子が母親になってデニーズなんかに行くと、子供を放し飼いにして他人に迷惑かけても気づかないんじゃないか。なんて思うのは意地悪過ぎるかしら。

間もなくカップルの前に食事が運ばれ、静かになった。やれやれと思ったら、「んあーーん」と女性の声。
彼女は丼ごはんを一口食べては、「んあーーん、ういひーーーんんん（訳：おいしーーーん）」と身もだえしている。おいしいならおいしいでもっとキリリと「ん、んまい」とでも頷けっちゅうねん。中学生じゃないんだから。

とまあ、このように毎回必ずといっていいほど妙な客がいるので、気分が落ち着いている時にはマンウォッチで楽しく過ごせる。が、今日のように給料日前だったり仕事のストレスが溜まっていたりすると、精神衛生上よろしくない店なのだ。