尻にひく楽器

好きな男のタイプはメガネが似合う優しい声を持つ軽い巻き毛の痩せ型だがそれはあくまで絵に描いた餅であって実際は少しココロの色眼鏡に力を入れただけでどんなにタイプと違っていても理想像に向かってピントを合わせることができるんだ。

ネットカフェの苦いコーヒー飲まずにいられない。二日連続でカフェにはりついてネットジャンキー。ああでも小銭はあと100円しかない。タイムリミットまで30分を切ってしまった。あせる。

ワタナベイビーのライブを観た。道端でやってる適当なギター少年たちにみせてあげたい。やはり本物のアーティストは違うよ。たとえアンチの人でも吸引して取り込む強力なオーラがある。正直、わたしはあんまり好きじゃなかったんだけど、ライブ観て変わった。良かった。とても良かった。ファンになった。今まで食わず嫌いだった彼の曲。歌詞を改めて読んでみようと思う。童貞ラブソングばんざい。

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そのライブは基本的にギター弾き語りのスタイルだったが、ひとりサポートメンバーがついていた。彼は、スピーカーのような不思議な箱を持ってステージにあがり、箱の上に座った。

ワタナベイビーのギター演奏が始まると彼はやおらかがみこみ、股下の箱の腹をボコパコボコパコと叩き始めた。スピーカーみたいは箱は打楽器らしい。電源もいらないし、こりゃいい。私も叩いてみたい。

箱に記された単語をメモし、ネットで調べてみたら、あった。cajonカホン)という南米の打楽器だった。
http://fweb.midi.co.jp/~huevoclub/cajon/

知らなかった。これいいわー。ほしい。路上パフォーマンスしたくなってきた。あ、いや、そのためにはまず、テルミンを極めることが急務なんだけどね。