護美箱のブルース

izumi_yu_ki2004-04-16

30代後半ブルースマンが夢をはぐくむ部屋の玄関は壊れた靴とコンビニ弁当のカラでバリケード築かれ流し台は割った卵のカラと食器とコンビニ弁当のカラがうず高く積まれ四畳半の壁はおびただしい数のCDと洗濯物と本と雑誌で埋め尽くされ一畳足らずの空きスペースにどす黒く変色しワタもはみ出た万年寝床。

グリーンラベル飲まずにいられない。発泡酒じゃなく普通のビールが欲しいけど、倹約のため諦める。だったら飲まなきゃいいじゃんと言われるけど、なんてったって“飲まずにいられない”からさー。

貧乏生活をしている人を訪問しその生活ぶりを放送する「銭形金太郎」という番組は、てっきり全国放送だと思っていたのだが、違うのだろうか。登場する素人さんたちのおおらかなダメっぷりが面白い。ついつい「まだ自分はマシなほう……」と思ってしまうワタシも、傍目から見ればダメダメなんだろうけどネ。五十歩百歩ってとこ?(認めたくないけどナー)

件のゴミ箱部屋の主は、1300枚以上ものCDとか数え切れない書籍類を持っているんだけど、それらを売って銭をかせぐ気はさらさらないらしい。むしろもっと増やしたくて毎月3万も遣ってるんだそうな。気持ちはわからなくもないけど、せめて夥しい量のゴミを捨てて自炊すればいいのに、と思ってしまう。

人間らしく“生活”しちゃったらブルースは歌えないと考えているんだろうか。それともブルースは怠け癖を正当化する口実なんだろうか。私は、彼の理由は前者だと信じたい。ごちゃついた部屋の中で唯一、きちんと収納された紙箱がひとつ。居場所を与えられたその空間には、十数個のブルースハープ。いずれも使い込まれ、60W裸電球の光をピカピカと反射し輝いていた。

そこが彼のソウルだと信じよう。音楽好きの同志として。

。。。
倹約生活、しかも自炊のひとりメシだと、ついつい残したらモッタイナイと食べ過ぎる。ここのところ朝起きると、体がひどく重く感じ、いつものジーンズも太モモがきつくなったような気がする。朝の土鍋ご飯の量は1合から半合に減らし、弁当専用に。夜は炭水化物を抑えたい。昨夜はファイバー&ビタミン入りのクラッカーにノンオイルのサルサソースを乗せて。プロセスチーズをかじりながらビール。

うーん、やっぱ酒飲んでちゃ駄目かなぁ。家計も体重も。