サクマドロップスは桜と抹茶色

卵をきらしちゃったからチープ弁当はお休みして回転寿司でエコノミー食いすなわちランチサービス終わってもまだクルクル回り続けたネタを4カン110円にした皿を2枚と汁物でオナカイッパイ。

伊右衛門飲まずにいられない。新製品にはめっぽう弱いから。竹をかたどったボトルデザインがいい感じ。

こづかい帳をつけはじめて3週間目に突入。傾向を見るとやはり毎日のチューハイもしくはビール代が引っかかる。それほどの量を飲まなくても、1ヶ月ともなると相当の出費。ヘビースモーカーに向かって「金使って体悪くしてるなんてー。浪費してるヨー」なんて言えない。もう言えない。

一日の疲れを癒すために必要なアルコール。だったら少しでも安く、ヘルスィーな飲み方をしよう、とディスカウントストア「セキゼン」でボトルワインを買った。これを、発泡性ミネラルウォーターで割って飲もうと目論んだ。ポリフェノールで健康回復。フランスでは幼児が毎日水割のワインを平気で飲んでるらしいし、大丈夫じゃんこれなら？

しかしこの試みは失敗。安ワインを水っぽくするだけで、ひどくまずいシロモノになってしまった。どうせならもう少し良いやつを買えばよかった。苦甘い水割りワインを涙ちょちょぎらせながらごくごく飲み干し、早々に布団へGO。

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翌朝のラジオはなぜか、桜にちなんだ歌ばかり流れた。宇多田ヒカルのSAKURAドロップスを2年ぶりに聴いた、ような気がする。どうしようもない男をうっかり愛してしまった、あやまちの春。花びらが散るのを見て、意味なくシックな気分になった春。忘れたはずなのに、桜を見ると思いだけがよみがえる。核心だけすっぽりと抜き取られたあとの。

春の10日間だけはかなく美しい桜を待ち望みそして散るのを惜しみ、木の幹に集まってくる人たち。夏と秋と冬にはさっぱりと忘れてしまうくせに。桜は夏も秋も冬も、そこにあるのにね。