弁当は母性だ

izumi_yu_ki2004-03-18

きょうは寒くなると朝のラジオで言ってたから昼に外へ出たくないなぁそうだメシ持っていこうと思い立ち慌ててご飯を炊き弁当箱さがして突っ込んでいたら出かける時間になってしまいオカズを作る暇なくゆで卵1個だけケースにぶちこみ他は途中で惣菜買おうと飛び出した。

ジャスミン茶飲まずにいられない。冷蔵庫からセキゼンで安売りしてた1.5リットルペットボトルを取り出しスタバの蓋つきジャグにどくどく注いでカバンに詰め込んだ。これ、午前中の飲料。

たった半合のゴハンを炊飯器で炊いてもおいしくない。蓋をあけ、釜の底にぺったりと煮えた米粒を見るだに「ああ、お米さんが可愛そう……」と思う。だったらたくさん炊いて残りを冷凍しとけばいいんだけど、朝や夜は炭水化物をあんまり摂らないようにしているから、結局無駄になる。ゆえに、土鍋deごはん。

久しぶりにやったので、水かげんが少なすぎて炊き上がりが固くなってしまった。ま、噛み応えがあってダイエットにもなるということで及第点。“おこげ”は冷めるとゴチゴチになってしまうので、ちょいとつまんで食べる。香ばしくておいしい。ちょっと醤油たらしたら、もっとおいしかっただろうな。

あわてて作ったゆで卵は、偶然すばらしく具合のよい茹で加減だった。つるりとした白身、ねっとりしているが流れ出さない程度の黄身。アジシオをかけて頬張れば、胃袋が喜びの舞いをギュウギュウと音たてて踊り出した。土鍋ごはんに梅干に海苔にゆで卵。シンプル・イズ・ベスト。すこぶる満足。

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女は、愛するカレのために弁当を毎日作ったりする。カレが元気でいられるように、栄養のバランスを考え、財布の中身と相談し、冷蔵庫の中のものを順番に使っていくよう段取っていく。弁当を持たせる彼女。弁当を受け取り、食べるカレ。――夜になってカレの部屋で繰り広げられる会話。「ねえ今日のはおいしかった?」「うん」「ねえ、昨日のがおいしかったかしら?」「昨日ってなに入ってたっけ?」「(怒)」――なんて、よくあるひとこまを思い浮かべながらふと思った。先のことを見据えつつ生活するのが女は得意で、男は今日の刹那を駆け抜けることが得意。んでもって、長生きするのは余りモンで食事をすませる女で、ちゃんと管理されてるはずの男は早く失速しがちなんだなぁ。なんて。

明日は弁当、もっていけるかなぁ。起きれるかなぁ。