夢のなか、あるいは外

寝静まった頃隣の君は歯を軋ませて苦しんでる頑張りが報われない時期の悲鳴を圧し殺すようなガット音ミュートさえできずただ傍にいただけ。


水道水のまずにいられない。初夏な朝でもまだ太陽は見当たらない。薄暗い廊下でしばし意識をとばす。


歯軋りだけじゃない。不整脈を起こし、しばしば左胸を拳で叩いていた。コーヒーと煙草、不確定な将来。あれが彼の心臓をひねっていたのだ。私の存在も、捨てるタイミングに困る重く厄介な燃えないゴミとして悩ませていたにすぎない。

連続して恋人に疎まれ蔑まれる夢をみた。悲しさがフラッシュバックする。


あなたはここを、読んでいると、わたしは思っている。