あなただけじゃない。

もうすぐ40歳。独身。恋も仕事も頑張ってる、って女性のブログはやっぱり気になってしまう。彼とラブラブ♪なんてのが連続していると「そこがしびれる憧れるぅー」ってハンカチの端っこを噛みしめてアタシゃ悔しがるし(笑)、会社辞めちゃったとか書いてあると「社会は甘くないぞー」って近所のオバチャン的に目が離せなくなる。

女子ブログを女子が読む時って「自分のがまだマシ」とか思いつつ主人公の不幸を無意識に願ってしまうものなのだろう。コメントがたくさんつくと興味しんしん。しかしながら、普段はコメントしないのに、祭りの時に限って連発される「頑張って!応援しています」って言葉のなんと虚ろなことよ。

彼女の文章には、読み手へ歩み寄ってコミュニケーションするポイントがほとんどない(コメントへのコメントは別)。そのかわり、一見なにげない言葉なのだけど、読み続けている人の心情を置き去りにする言葉が続く。事後報告が多く、状況説明もほとんどないので、読み手はキツネにつままれたような気持ちになる。

「会社辞めました(そうですかこれから大変だよね)」
「カレシできました(あれ?先月までラブラブ発言してた彼氏どしたの?)」
「おごってもらっちゃいました(うらやましーw)」
「カレシと別れました(また、もう?)」
「新しい出会い。デートしました(ええええ)」
「カレシが忙しくて会ってくれないけど我慢しなくちゃね(被害者デスカ?)」
「会社決まりました(えっもう?早っ!)」
「カレシには就職のこと何も話してません(なんでなんでなんで)」
「13時間労働で大変です(仕事は労働時間の長さじゃありません。結果です)」
と、突っ込み上等なフラグを毎回意図的に立てているとしたらすごい。読み手の下世話な気持ちをそそる才能を持っていると思う。

ご本人は「初対面の印象が良いとよく言われる」と自分を評している。私の印象では、彼女はいま心底、人が信用できないんだろうなぁと感じてる。自分の本心を無理やりケムに巻き、上手に世渡りしている自分の姿をモチに描いて、なぞっているような。


私は、アホなくらい抜けてて無防備な人をいとしいと思う。だから、もしリアルで彼女と関わることがあったら敬遠してしまうかもしれない。自分自身にまで嘘をついて理想の姿を強いる姿は辛い。ほんっともー何やってんのよ!って思うの。

ということは、私も彼女と同類なのかしらん。そうなのかもね。