you-suke せんぱい。
もう何週間も前になってたなんて。
私3年ぐらい前、何度か先輩と会ってた。
先輩はお酒が飲めないんだけど一緒に焼き鳥屋行って。なぜか、何枚も写真を撮ってくれた。大学現役時代は、雲の上の存在みたいな、ぜんぜん
近づけないような、どんなことを考えているかもよくわからないような、そんな先輩が、ふたりだけでちっちゃい机を囲んで、昼から焼き鳥たべて。
ちょうど、たくさんのローズマリーの枝をもらったから、おすそ分けをしたこともあって。ほのぼのとした時間を、少しだけ過ごさせてもらいました。
「ねえ先輩さあ、すごいもてたじゃん、あれどうしたの結局」
「んー、まあねえ、いろいろさ、ねえ」
「数年に一度、恋する時期があるんだ。でも今はちょうど端境期かな」
「へー・・・がっかりー。まあいっかー。その頃なら惚れてもらえるかな」
「はっはっはーそうかもしんないし、そうじゃないかもしんないしさ」
2回か3回、あったかい日に数度会って、それっきりになっていて。ご両親の心配をしつつ、「俺、もう死んじゃってもいいかなって思うんだよな」
って、ぽつって、言うときがあった。わたしだって、そんなときある。しょっちゅうある。だって、若くないしさ。
「ただ、今やってるあのCDミックスは終わらせないとなー」なんて続けてて。
あの、人は多いのにどこか寂しげな多摩センターで、また会おうねーバイバイーってして、そのまま、あえない人になってしまった。
Y先輩って、あの、(Y)先輩なんだよね?嘘なら嘘だよって、電話してください。あたしからじゃ、通じなくなっています。
電話番号は、携帯を買ってから、一度も変えてません。