メロディオンから愛の土砂降り

年末からずっと断ってた地ビール詣でを連休初日風ビュービュー吹く深夜に果たしさて此処での通称はテルミン弾く音楽姉さんってことだからそろそろ証明しとこうかと思うがさすがに普通のPUBにいきなりテルミン持ち込むのもイケナイからと鍵盤ハーモニカを取り出しリクエストにお答えしつつ踊り弾くのはルパンのラブスコール。


富士桜ヴァイツェンのまずにいられない。
正月だから富士山の縁起をかつぎ、たっぷり1パイント。


「鍵盤の弾ける人なら誰だって弾きこなせる」とわりあい軽く思われがちな鍵ハモ。確かに、小学生でもすぐに弾けるものだし、それはそうなのだが、いざ手にして演奏という段になって、はたしてどれぐらいの方が満足に弾けるだろうか。

鍵ハモ用の楽譜は少ない。ピアノ弾き語り譜では音域の問題や物理的な問題(立てて弾くことが多い、両手弾きの際は黒鍵側から左手をのばさなけばならない、など)で、まず使えない。だから、弾きたい曲がある場合は自分でアレンジするわけで、楽譜がすごく読めたり、手がすごく動くだけじゃ多分弾きこなせないだろう。

クラシックピアノではとうとう幻想即興曲を正しいテンポで弾きこなせなかった拙だが、鍵盤ハーモニカのようにクラシック能力とは違うものが存分に出せる楽器は、すこぶる楽しい。昨夜、閉店間近のビアパブで鍵ハモを弾いた(いや「吹いた」という方が適切かもしれない)時も、嬉しくて思わず演奏しながら踊りだしてしまった。吹きすぎて酸欠を起こしクラクラした頭も心地よく感じる。まるで自分がサックス・プレイヤーになったような、何というか、花形な気分。


この「ヒロイン気分」、クセになりそう。カ・イ・カ・ン。