ぼくの魂を無意識のうちに破くこともあるんだ

休み時間に聴く曲は、なるべく頭を使わない穏やかなものを選ぶ。しばらくずっと堀込兄弟のソロとかキリンジの曲からセレクトしたフォルダから選んでいたが、今月はずっとハナレグミの「眠りの森」ばかり。冨田ラボつながりだから同じようなものかもしれないが、本曲に関しては作詞がキング松本隆。ハッピイがエンドレスで映像的な世界に身をゆだねていると、目はディスプレイを凝視し、手はキーボードを押し続けていても、どことなく力が抜けていい気持ちになってくる。


永積タカシのボーカルは甘い。可愛らしくて抱きしめたい衝動にかられる対象を「あいくるしい」というが、彼の声はとても「あまぐるしい」。とくに“た”行と“ま”行の発音が幼児のように丸まっていて、そこがいい。職場の男の子が「眠りの森」を聴いて「なんか切ない、やっばいたまらないっス」と悶えていた。べったべったにスイートな愛の歌をこんな声で歌われた日にゃ。


この曲の「流星雨の音が響いている」というところがどうしても聞き取れなくて「流線・右脳・音が響いている」とはなんだ?とずっと思っていた。流星の雨か。

http://www.five-d.co.jp/hanare/pc/hanauta/best/poem.html#song13