マルシンハンバーグをはじめて食べた日

izumi_yu_ki2006-06-27

かあちゃんが仕事で遅くなるからって冷蔵庫に買い置きしといてくれるのはそのまま食べられる崎陽軒のシウマイかマルハの魚肉ソーセージばかりでフライパンで焼かねばならぬマルシンのハンバーグはひとりで食べられずはじめて自分で焼いて食べたのはコンロに顔を煽られなくなるまでちゃんと背がのびた小学六年の春だった。


麦茶のまずにいられない。その頃は、薬缶で煮出した麦茶ばかり飲んでいた。というか、我が家の冷蔵庫にはそれしか入っていなかった。


昨日のチリコンカンに添えるために一昨日買ったレタスがたっぷり余っているのでドレッシングかけて一気に食っちまおうと思って酒屋で酒と調味料を探していると、ベーコンの隣に3個パックの懐かしいマルシンが目にとまり、思わずカゴに入れてしまった。そして今日の弁当のメインに。子供の頃に食べたマルシンはもうちょっと練り物っぽかったような感じがする。時代の舌に合わせてブレンドを変えたのか。


火を使うと危ないから、とコンロに近づくのを禁止されていた。チビだったし、門前の古い町で拙の家もその近所も古い民家でしかも密集しているし、年寄りばかりで逃げ出せないし。大人がいないと食べられなかったマルシン。やっとコンロ使用の許しが出て何でも作れるゾ、という頃には、おやつにはマルシンのハンバーグより腹持ちがいいサッポロ一番のが良くなっていたから、もうほとんど食べなかったけど。


灰色のマルシン。スパムのようにこんがりと両面焼くのがおいしさのコツ、ということを忘れていた。今朝電子レンジであっためちゃうつもりで包装を読んだところでやっと気づいた。あんなに好きだったのになぁ。