道路交通法改正に似て非なる三軒茶屋駅前チャリンコ戦争

izumi_yu_ki2006-06-07

狭い路地までいっぱい駐輪してるチャリには弱い立場の者ほどまったく困るものだけどかといって街路樹周囲や休憩用の椅子まわりや壁や角やあらゆるスペースというスペース全部をブロックされ監視員の頑固じいさんが問答無用に排除してまわる世田谷線三軒茶屋の駅前の朝は下町情緒のかけらもなく殺伐としていて悲しいったらありゃしない。

スターバックスのアイスコーヒーのまずにいられなかったが飲めなかった。

道路交通法の改正で小腹を満たす隙もなくなったタクシー運転手や、売り上げが減ったと嘆く街道筋の一膳飯屋やうどん屋の気持ちがちょっとわかるような一件が、朝に起きた。

自転車通勤の途中でコーヒーショップに寄り、コーヒーや軽食を摂ってから出勤することが多い。たいてい茶沢通りぞいのセミオープンカフェなのだが、今朝はスタバのアメリカーノが恋しくなり、駅前まで足をのばした。

しかし自転車をちょい停めする場所がまったく見当たらない。冒頭の通り、あらゆるところに無粋な黄色いガードが置かれている。スタバは目の前なのにウロウロし、しまいに仕方なく人通りの少ない隙間に立てかけることにした。

すると案の定、監視のじいさんが飛んできて「見逃すわけにいかないんだよ」という言葉を繰り返す。そこでコーヒーを買ってきてすぐ戻るんですが、どうしたらいいんですか、と聞いたが、まったく耳を貸そうとしない。同じ言葉を繰り返すだけ。

放置自転車はとても危ない。とくに三軒茶屋駅前の自転車は始末におえない。拙が松葉杖だった時、路駐自転車に進路を狭められた上さらに猛スピードのチャリが突っ込んできて、危ないし不愉快この上なかった。いくら撤去してもキリがなく、とても困りものだというのはわかる。確かに厳しく監視しなきゃいけないことは分かる。分かるがしかし。

「それならすぐに戻ってきてくださいね」と言ってくれるものだと思っていた。だってじいさんはスタバの半径10mぐらいのところをずっとぐるぐるしているわけで、嘘をつきようがないじゃんか。信用されない悲しさと、同じことしか言わないじいさんへの哀れみが混じって、すごくヤな気分。だいいちあのガード、あれだけ隙間なく並べられてしまうと歩行者がやたら遠回りせねばならないところもあり、年寄りや怪我人には不便だし、かえって危険だぞ。でも、それについてはじいさんたちは関知していないと言いたげだ。むかっ。

朝、自転車通勤の途中であのスタバに寄ることは、もう叶わないかも。