大スランプに陥ったわが左手

テルミン初級コースもカリキュラムの半分が過ぎ、そろそろビブラートも安定し、それらしく曲が弾けるようになるはずなのに、あぁそれなのに。
初級課題「アメージング・グレイス」のカラオケCDつきのバイオリン教則本をもとに、延々リピートしながら何度も何度も弾いてみる。まったく音程が取れない時があると思うと、ぴったりハマることもある。ビブラートも、本当に弦楽器か女声のように震わせる奇跡的な瞬間もあるが、ほとんどがうまくいかず、“よいん、よいん、わいん”と音痴になる。
また、左手で行う音量変化も、拙がやるとすこぶるガサツ。前回のレッスンで“最小音量を意識する”ことをマスターすべく、左手を握ってみたり指を開いてみたり、斜めにしたり横にしたり縦にしたり、あれこれ試してみるのだが、いまだ繊細なダイナミクスが得られず。
音量変化がない高いところまでピョンと手を上げてしまうこと、同じ音(たとえば冒頭C→F→FのF)を弾く時に手首のスナップきかせすぎ音をブチブチ切りすぎる癖を何とか矯正したいが、これがなかなかできない。くそう。
クララ・ロックモア氏のビデオやロム先生の手本を見ると、実に優雅にひらひらと左手を操って音に表情をつけている。練習しているうちにそのビジュアル・イメージだけが先行し、ついカッコつけて真似しちゃうのだけど、結果は散々。
気分転換に他の曲でも弾こうかなぁ、と、入門編で練習してた「ふるさと」を無伴奏で弾いてみると・・・これが・・・まったく弾けない。音程もものすごく怪しい。

大ショック。打ちひしがれたまま練習終了。ちょっと涙が出てきた。あぁなんてセンスがない。悲しい。ノミほどの自信がガラガラと崩れ、粉々になった週末。ぁぁぁぁぁぁぁぁあああああ。