8ヶ月ぶりのサイクリング

昨年9月に左膝蓋骨を十文字に骨折してしまった時、拙は相当酔っ払った状態だった。意識朦朧状態だったため、事故の痛みや状況をほとんど自覚しないまま、気づいたら救急病院で寝かされていた次第。全治3ヶ月の重傷を負ったにもかかわらず、今回久しぶりに自転車に乗ってみたが、さして恐怖も感じず、するりと乗れた。不幸中の幸い、というべきか。

しかし足の力は思いのほか弱まっている。骨折した左足は、ヒザを無意識に庇っているのか、ペダルをグッと思い切り踏むことが難しい。またペダルから足の裏がズルッと外れてしまう。踏み込みが安定していないのかもしれない。

ギプスを外した直後の歩行訓練の時、まったく立てず歩けずうろたえている拙に向かって療法士のお兄さんが「人間の体って忘れっぽいものなんですヨ。時間をかけて足の裏に『歩き方』を思い出させないと」と言われたことを思い出した。今はほぼ普通に歩行できるし、ちょっとなら走ることもできる。だが、まだまだ筋肉の付き方は左右2センチは違っているし、歩きすぎるとすぐ足の裏がつってしまう。明らかに運動不足なわけで、専門家には「このままでは老化も早い」と軽く脅されているのは冗談なんかじゃないんだ、とビビる。

自転車漕ぎは、持病の変形股関節症の進行軽減にも役立つことだし、雨の日以外はできるだけ自転車と仲良くしようか。ちょうど交通費を浮かすこともできるし、一石二鳥。