テルミーニャ修行覚書

土曜日はテルミン稽古・2回目。入門コースではチューニングの徹底と「ふるさと」を弾けるようになるのが目標。

前回は「ドドド・レーミレ・ミミファソー」。テルミンは、アンテナと手との距離で音程を出すわけだが、手首の負担軽減やピッチの安定のために、手の形で音程を変化させていくことを教わる。また、「ドドド」など同じ音が続く時は左手(ボリュームを調節する)で音を切って表現。

今回は「ファソラ・ミーファミ・レレシドー」。新しく「ラ」と低い「シ」が入る。音域が広がると、例えば「ラ」のあとの「ミ」に戻ることが難儀。ウロウロと音を探してしまって曲にならない。

そこで“ポジションブロック法”。直前の「ドドド・レーミレ」のあとに続く「ミ」の手の形と位置を記憶しておき、そこにすぐ戻れるように心がけると、うまくいくという。先生の見本のあと、「じゃあ結希さんから」と一番手に。

同期6人、たった6人だが、人前で不確かな演奏をデモするわけだ。手は震え、ノドがかわく。なんとか最後まで弾けた。が、音を切ることをすっかり忘れ、「どーーーれーれーみれーーみーーーふぁそー」と、今週の課題に届く前に失敗。左手の練習をするようにアドバイスされ、すごすご席に戻る。

今はまだテルミンを購入していない人がほとんどだが、みんななかなか飲み込みが早い。その中で唯一、拙は所有しているというのに、この体たらく。情けなくて涙が出そうになる。真剣に他の生徒さんのレッスンも見ていたら、のめりこみすぎてゲロ吐きそうになってしまった。

レッスン直後に友人とお茶した時、「そんなにレッスン、ハードだったの?」と顔を覗き込まれた。ええ、ワタシ的には大変ハードだったのです。おかげでまぶたはドローンと目をふさぎ、顔は真っ青。