ムーミンママになりたい

部屋をあたため、スープを欠かさず、香ばしいパンを焼き、こざっぱりとテーブルを片付けて、用事をすませた家族が一目散に帰ってきたくなるような食卓が作れたらどんなに幸せだろう。
クリスマス連休初日は、昔の恋人から送り返された膨大な荷物をほどいていた。中身の大部分は本と古着で、現在の生活には無くても困らない程度のものばかり。布類はそのままゴミ袋に直行させたが、本はさすがに捨てにくい。下取りに出すか捨てるか、現在選り分け中。台所にうず高く積まれた雑誌と本。「女の子なのに・・・本と埃に埋まって暮らしてるなんて・・・」と、遊びにくるたびに嘆く母の顔を思い出す。ごめん、また本、ふえちゃった。できるだけスッキリさせるから。いい匂いの台所にするから。