朽ちゆくものと出でるもの

izumi_yu_ki2005-11-11

できれば新鮮なうちその都度火を入れたいが美味い時期は限られておりその僅かな時間に食べきれないと確信したら幾割かのヴィタミンをうしなう覚悟ですべて茹できり凍らせてちびちび使うが野菜らの命を全うする手助けなり。

コラーゲン入り紅茶のまずにいられない。

粉末コラーゲンを買ったが、そのままではひどくまずい。また冷水に溶けにくい。熱い紅茶を淹れてそこに混ぜるとよく溶けるので、それを毎日飲用中。

昨日の昼はコンビニの「テリたまサンド」で誤魔化したが、米の粒でないと夕方から腹が減って仕方ない。帰り道にオリジン弁当でサバ塩とほうれん草ゴマ和えを買い込み、それを翌日の弁当に。おかず177円也。色味の寂しさを補うため、ウインナ1本ぽろり。たくわんどさどさ。仕上げに黒い護摩が如く味付けノリを1枚ペロリ。これで鞄の中で転がりまくる弁当キョンシーも動けまい。

明日は祖母の見舞いのため横浜に帰る。

ばあちゃんは、じいちゃんに先立たれた数年前から認知症がゆるやかに進行していた。
愚痴が多くなった。差し入れを作って愚痴をこぼしに娘の家に通った。内孫が嫁いだ。内孫が子供を授かった。外の孫もどんどん結婚していった。たまには離婚したのもいた。和服を自分で着られなくなった。転んで足の骨を折った。歩けなくなった。愚痴がますます増えた。同居の息子を突然死で失った。肺炎を起こした。デイケアが始まった。娘の顔がわからなくなった。デイケアが多くなった。ごはんだけはもりもり食べた。泊まりを試した。戦前に死んだ弟が見えるようになった。弟に話しかけるようになった。ずっと泊まりになった。ごはんだけはもりもり食べた。すうっと気を失った。脳梗塞を起こしていた。ごはんが食べられなくなった。ICUに入った。肺炎を併発した。ICUがいっぱいになり一般病室に移された。
ばあちゃんの意識は今も戻っていない。多分もう戻らないだろうと言われている。家族は延命措置をしない方針を固めたらしい。

鼻カゼはひいているしギプスはしているが、今のうちに会っておかなければいけないような気がしている。明日は義弟が車で迎えに来てくれるから、途中で大きな花束を買おうか。そしてシークレットながら、新しい家族が増える予定が突然入った義弟にも、ひっそりとお祝いの言葉を用意しておこう。雨がふらなければいいけど。