親切でない若者VS親切でない年増

昨夜、いつものようにタクシーを留めようと幹線道路に出ていたら、またタクシーを横取りされた。前回は年増の女だったが、今度は40歳ぐらいの男だった。双方ともこちらをしっかり意識しているにも関わらず、知らん顔。

歩道を歩く時にもヒヤリとすることがある。世田谷学園という私立の制服を着た男の子の集団が、大きな帆布カバンを振り回しながら左右に分かれて追い越していく。狭い歩道の場合は縦列ですれ違ってくれればいいのに。路注の自転車と黄色いボコボコ(視覚障害者のためのものが拙には逆に危険)にはさまれ、何度もよろけ、ムッとした。

でも、世田谷学園の子は単に経験不足なんだと思う。先日、Tシャツを買うため小さなショップに入った時、レジに入ったまま「ごゆっくりどうぞ〜」とやけ気味に言い続ける店員のところに品物を持っていくと、しばらくは普通に接していたが、やがて「ごめんなさい気づかなくて。椅子、いりますよね」と、レジから出て椅子をあてがってくれた。ありがたく座らせてもらい、楽に会計まで済ますことができた。
今回彼女は“足の不自由な客”への対応を覚えたはずだ。今後、松葉杖の客がいたら、すぐに椅子をすすめてくれるだろう。そういうことで、いいんじゃないかと思う。

しかし、社会経験もじゅうぶんにある世代の大人たちは、わかっていながら自分を優先する。これが始末に悪いのだ。拙の通勤範囲や自宅の近辺は、残念ながらそういう人が明らかに多いようだ。あなた方ができることはたくさんあるのに。情けない。

来年、部屋の契約更新をせずにもっと人に優しい土地に住もうと思う。