女子だってたまにはヨシギュウを掻ッ込みたくなるときがある。松屋で豚肉と飯粒を思いッきり頬張りたくなる日もある。

izumi_yu_ki2007-07-24




しかし基本的に牛丼屋は男子の砦。目立たず小粋にさらっと堪能すべし、さすれば乙女の株だってあがるにちがいないぜ。そのために心がける項目いくつか。

・悩むな
店に入る前にメニューを決めておき自販機の前を占領しない。メニューは牛丼か豚丼ですませるつもりで。バリエーションを読むと迷いが生じる。またサイドメニューの生野菜やおしんこあたりで懐と相談するぐらいなら潔くあきらめろ。一食ぐらい野菜とらなくても体調は変わらない。
・あせるな
たとえ自販機の前で汗っぽい若者やノネナール香ばしい紳士がフリーズしていてもイライラするな。そしらぬ顔して少し離れて待つべし。
・ドアぎわの席へ行け
席はなるべく出入口に近いところが望ましい。そうすれば出入りで目立たず去り際さわやか。
・急いで口で吸え
牛丼と味噌汁がきた。やることはひとつ。ひたすら食うべし。
味噌汁に箸をつけ一口ふたくちすすりワカメとあぶらげを堪能したら、おもむろに紅生姜をぐわしとトングでつかみワサリと乗せ、七味をふりかける。丼は必ず持ち上げよう。そして。


わしわしわしわしわしわしもぐもぐもぐもぐもぐごっくん。わしわしわしわしわしわしわし紅生姜まぜまぜもぐもぐもぐ。もぐもぐもぐの途中で飯粒を箸でとらえ間髪いれずパクリわしわしわしわしもぐもぐもぐもぐもぐもぐ。片寄った飯を手前に持ち替え飯粒を箸でつかみ間髪いれずパクリパクリパクリもぐもぐもぐもぐ飯粒を箸の腹できれいに寄せてあげてもぐもぐもぐもぐもぐごっくん。

・さらに急げ
丼の底が見えたとき、少量の牛丼ツユが溜まっているぐらいのスピードが望ましい。ツユがすべて飯粒に吸収されてしまったものをなんだかおなかいっぱい、なんてモソモソと箸で掻き集めてるヤツはもう牛丼屋のドアを開けてはいけない。

・出ぎわの水は飲んでおけ
すべてを胃袋におさめたあと、よくよく冷えた水を1杯。静かに飲み下して食べているときににじんだ汗をスッキリさせてから涼しげに店を出るのだ。


さきほど、上記すべてをこなしてきた。それにしては乙女株が上がった気配はちっとも感じなかったが、これでいいのだ。いいのだ。