ひとりになったら

全身だるくて今にも機能停止しそうで休みたくて甘えたくて切ないけどいまもし結婚して専業主婦になっても年嵩いっちゃった妻を今更受け容れる新しい家族とは軋轢がでそうだし恋人とイロコイだけ楽しむっていっても我が身の古さを考えると素直に委ねられずかといって素朴に愛しても君との将来なんて考えたこともないよ無理だよと聞いてもいないのに通告され。

仕方ないのでプレミアムラガーのまずにいられない。

母の腕から離れるたび火がついたように泣く赤ん坊だった。それは小学校入学まで続き、小さい頃撮った、ひとりでうつった写真の半分以上は泣き顔だった。今でも、ひとりで部屋にいると心ん中でべそかいていることがある。さびしくて。

ひとりぐらしの人がひとりの部屋で眠りに就くとき、どんな気持ちなのだろう。拙は、親元にいた年数と独立してからの年数がほぼ等しくなってしまったけど、いまだにひとりの闇がこわくて、テレビをつけ(あるいはラジオ、あるいはオートリバースでCDをかけ)、夢に突入する直前まで電気をつけたままだ。眠りの先にある孤独の崖に足を踏み外すのが、こわい。

いずれ、もうじき、ひとりになるのに、なんの準備もできていないまま、予感に疲れきっている。