女はあんまり賢くないほうが幸せだとは思うが、

娘を川に突き落としたばかりか近所の子供まで絞殺した自営風俗まがいの女と、近所に放火しまくりつつインターネットで火事場写真と一緒に自分の整形顔や乳輪まるだしGカップを晒していた女は、稚拙な嘘をつきつづけた。そして時間が経つほどに自分のついた嘘ん中の架空世界にはまりこみ、それが「本当の世界」と確信を得ていった印象をもつ。

彼女らは、羊水の川にかかる吊り橋のように頼りなく揺れる世界で、満たし方のわからぬ空っぽな心のヴァギナに男を招き入れるだけの人生しか送っていない。それをバカと呼ぶか、かなしいと思うか。いずれにしても今までの世界から脱出できるほどの機知を、今後の彼女らが身につけられるかどうか。その可能性の低さと、子宮の洞穴の暗さに憂う。