社会人マナーを否定するひとびと

食べ終わったあといつも、弁当箱を会社の小さなキッチンで洗う。排水口のゴミにはコーンやワカメやネギが引っかかっている。カップラーメンやスープを食べたあと、残ったスープを捨てたあとに残るものと思われる。気づいた時に捨てているのだが、捨てる人とゴミを溜めるヤツが一致することはほとんどない。

毎日のようにラーメン食ってるそこの男の子、流しに手ェ突っ込んで掃除しろよと声高に叱りたいができない。マナーを教えても“こうるさいババァ”と陰口を叩かれるだけで直らない。だいたい彼らには「遅刻がなぜいけないか」が理解できないらしく、上司に怒られても「だって先輩だって遅く来るし、仕事だってノルマこなせば別にいいじゃないですか」と逆ギレ。彼らはなぜ、そんなにも自分の価値観に自信を持っているんだろう? まったく不思議だ。

そういえば昨年末、「無駄口がいえない雰囲気で苦しいし構ってもらえなくて寂しい」と、ケアレスミスを続発しては会社を休んだり遅刻がちだったコが会社から解雇された。当然の処罰だったが、新卒採用だったし突然だったし「ちょっとかわいそうかな・・・」と思って、彼がその後どうしているか、彼の同期のコに聞いてみたら、なんとホストクラブに入ったらしい。

確かに顔は亀梨ばりにキレイだったけど、あんな弱い根性で“男の世界”に入って大丈夫なんだろうか。会社に荷物を取りに来たとき、買いたてのイケメン風スーツをバリッと着て元気に現れたらしいが。次の職場ではぜひ厳しさに耐え、「ウチはものすごく甘い会社だった」と感じてほしい。それが君に教えてあげられる最後のことだヨ。