いってきます、ただいま

朝起きると、シンクの上に弁当箱がチョコンと乗っていた。JKが深夜、弁当をこさえてくれてたらしい。しみじみ(嬉しい・・・)と思う。いつか一人になったらその寂しさに耐えられるだろうか。今のところ、まったく自信がない。

寝入りばな、いきなり孤独が胸いっぱいに広がり、痛くて飛び起きることがある。そんな時、「西荻夫婦」の一節を思い出して、多分大丈夫だと言い聞かせる。

「一人になると、二人を感じる。よかった、まだ私たちは他人だ」
そして二人でいると独りを大事にしたくなる天邪鬼。

自分で結んだゴムひもでビヨンビヨンと繋がってて家の内では目の前でタワんで時に邪魔くさかったりして、外にはそれぞれ勝手方向にいくらでも出かけるが、その都度ゴムの力で家に戻っている。