君の明日はどこに向かって閉じているの

今年のはじめ、銀杏のお守りを買った。「イチョウ=一陽」で、ひとつの願いを成就させるというものだった。正月の頃、拙の望みは一つだった。放心状態でひとり、枯葉をクシャクシャと踏みながら引っ越したばかりの慣れない町を徘徊し、神社や寺院を見つけると鈴を鳴らし手を合わせた。

その願いは不思議なことに叶った。しかし、それ以外のこと、仕事や健康については、まるでついてなかった。まさに「一陽成就」。日本の神様ってすごい、とってもびっくりした。

今度の正月には何を願おう。ひとつだけ許されるとしたら。